Commons:プロジェクトの守備範囲/中立的な観点
このページはウィキメディア・コモンズの公式方針と見做されています。 編集者の間で広く受け入れられており、全ての利用者が従うべき基準だと考えられています。細部の編集(誤字脱字の修正や情報更新等)を除いて、本方針の改訂を提案する場合は、議論ページをご利用下さい。 |
メディアファイル
コモンズはウィキペディアではありません。コモンズにアップロードされたファイルは、ウィキペディアで課される中立的な観点や独自研究は載せないに必ずしも従う必要はありません。コモンズは全てのウィキメディアプロジェクトのための共用メディアファイルの供給源であり、各プロジェクトごとのものとは異なる規則に則ります。
あるファイルの版を他のものよりも優先して使うようにローカル・プロジェクトに強要したり、主題に関する論争を裁定するのは、コモンズの役割ではありません。コモンズの守備範囲に含まれるファイルが提供された場合、その所蔵が合法的である限り、容認されます。それをどのように使うかは、個々の団体やプロジェクトが決めることです。
旗や紋章、地図といった国家的、政治的、宗教的重要性を持つ画像は、論争の的となりますが、コモンズは公式版を決定する場ではありません。所蔵されている旗などのファイルが「間違っている」と強く感じたら、(コモンズではなく)各自のウィキで、正しいと思われる版を使うよう、そこの参加者に呼びかけてください。コモンズで主張するのは不適切な例を挙げると、
- 地図: 「この地図の作成者は、間違った位置に国境線を引くことによって国家的・政治的・宗教的な観点を押しつけようとしています」、「承認されていない名前や間違った言語で町の名前が書かれています」、「この地図には法的に承認されていない国家が表記されています」。
- 旗・紋章: 「これは公式版ではありません」、「この色は非公式です」、「その意匠はテロリスト集団が使っているものです」。
- 写真: 「これはプロパガンダです」
このような不適切な主張においては大抵、次のような言葉が用いられます。「そんな旗は存在しない」、「国境線が間違っている」、「そんな国家は存在しない」。
当然ながら、作成者が事実に関する間違いをしていることが論争の余地のなく明らかであれば、その画像は(まだ使用されていなければ)教育的実用性の観点から、削除されることがあります。コモンズ以外のウィキメディアプロジェクトで善意で使用されているファイルは、まさにその事実をもって、教育的実用性があり、ある種の「間違い」であることに依拠する削除が必要とはされません。可能なときはいつでも、そのような間違いを「訂正」するほうが、コモンズのコレクションから削除してしまうよりも好ましいです。顕著な論争を巻き起こしている場合、その画像は存続され、論争は各ウィキの参加者で解決するべきものとして存続とされます。
文章
前記の理由により、ファイル名および関係する文章を常に「中立的」なものにすることはできません。ただし、可能な場合は中立的な記述を行うべきです。ファイル名や文章を、荒らしや攻撃、故意による挑発ととれる語句で綴ってはなりません。
関連項目
- Commons:Disputed territories – 領土問題に関連する画像にこの方針を適用することについての私論
- Commons:Evidence-based mapping – コモンズで地図を作成し、それを英語版ウィキペディアで使用するために信頼できる情報源を使うことについて方針、先例および推奨事項をまとめた私論
- Commons:Verifiability – コモンズでは信頼できる情報源を必要条件としないことについての私論