File:NDL8929685 遠霞平安城 3巻.pdf
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Summary
[edit]遠霞平安城 3巻
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| Author |
鳥居, 清満, 1735-1785 |
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| Title |
遠霞平安城 3巻 |
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| Publisher |
刊 |
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| Description |
君臣鑑を付す 装丁 : 和装 |
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| Language | jpn | ||||||||||||||||||||||||||
| Place of publication | JP | ||||||||||||||||||||||||||
| Source |
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| Part Title | 遠霞平安城 君臣鑑 1巻 | ||||||||||||||||||||||||||
| Creator | 鳥居清満 画 | ||||||||||||||||||||||||||
| Part Creator | 鳥居清満 画 | ||||||||||||||||||||||||||
| Subject | 青本 | ||||||||||||||||||||||||||
| Abstract | 改装、合1冊（「平安城」上中下、「君臣鏡」上（下欠））、題簽欠、鳥居清満画。本作の初印は丸屋小兵衛（丸小）により宝暦13年（1763）頃。丸小版の柱題「前序（～三） 丸小 平安城上（中・下）」と「前四（五） 君臣鏡上（下） 丸小」。「平安城」と「君臣鏡」は別作だったと推定されるが初印時の題簽は未発見である。この柱題から、以後長く続く「前太平記」シリーズ（通俗軍記『前太平記』から著名箇所を抽出し絵解きした草双紙のシリーズ）の劈頭「序～五」冊相当の部分と判る。当館本は各冊初丁上枠に楕円形の削去痕があり、柱の「丸小」もないので西宮が丸小から求版しての後印本。大阪府立中之島図書館本によって、丸小自身が柱題「平安城」と「君臣鏡」を纏めて「源氏／濫觴／遠霞平安城（けんしの／らんしやう／とほかすみへいあんしやう）」としたことが判り、天理大学附属図書館本により、西宮の求版後印も同題と判る。他に、いずれも求版本で、青本5冊題簽欠の東洋文庫岩崎文庫本、改装で第1冊と題簽欠の東京都立中央図書館東京誌料本、青本2冊題簽欠で「君臣鏡」のみの本文に「秀郷竜宮巡」と任意の題を付した慶応義塾大学本、青本で「平安城」中冊のみの立命館大学本などがあり、ドイツのルール大学ボッフム本は西宮の題簽完備のようである。（内容）通俗軍記『前太平記』の巻第1から巻第6を題材とする。【平安城】（上）清和天皇の支流六孫王経基は、延喜7年（907）、源姓を賜り武家の棟梁として白幡一流と螺鈿の御剣を拝受する。承平2年（932）秋、大鹿が幼帝を恐れさせ、藤原忠平の召しで経基が一矢に射止め御褒めに預かる。桓武天皇の玄孫平将門は御厨三郎将頼、大葦原将平、多治経明、藤原茂玄、武蔵守興世らに囲まれ天子に擬し、六郎公連の諫言を退け、遙かに平安城を眺め謀反を志す。伊予掾純友は比叡山で将門に逢い、叛逆の一味となる。純友の城は、橘遠安と紀淑人に火を掛けられ、純友の腹心伊賀寿太郎と次郎は散々に戦い、官軍の大勢は川へ飛び込み逃げる。純友の弟純素は三津の浜から小舟で備前へ落ち、その弟純業は流れ矢が眉間に立ち落馬して首を取られる。（中）常陸の大掾国香の三男兼任は将門の評議に加わり、全部聞いて常陸へ帰る。将門は無言の従弟兼任を疑い、呼び返して討とうとする。兼任は父に将門の叛逆を委細に報告。国香は「一族の陰謀は朝家に面目ない」と討伐を命ずる。将門の左将軍御厨三郎将頼は3千余騎で国香の城へ押寄せ、降参すれば叔姪の因みで命は助けると叫ぶ。将門は駒で駆け出し、5人張15束の矢を国香に放ち、矢面に立った笠間の庄司行国の胸板を射抜いて後の国香の右の乳の下に立ち、両人は最期。将門は上野国高木山に陣取り、12万6千余騎の着到に慢心、六孫王の参戦と聞いても美女を相手に奢侈に耽る。12月7日敵城夜討の準備中忍びの喜藤太が「敵は夜討を知る様子」との報告に、加藤重光が敵方の忍びを詮議し割符不所持の12人を首切ろうとし箕田仕は止める。将門の右将軍将平は経基に攻められ、一人歩いて長井の渡りに隠れる。将門は8万余騎を率い、箕田城へ押し寄せ城を囲む。箕田城は小勢で兵糧も絶え討死を覚悟の所を、仕が謀で一方を切り破り、経基君を初め諸軍勢恙なく囲みを免れ、手負いを助け悠々と落ち行く。興世は落人を討止めようと2千余騎を7つに分けて追掛けるが源氏方の武勇に畏れて引き返す。（下）俵藤太秀郷は、将門が関八州の人民を従えたと聞き、人相を観に将門館へ参る。将門は斬髪に冠を着けて対面し、80万騎に秀郷を得て鬼に鉄棒と喜ぶ。秀郷は「君主の器に非ず。大逆無道の国賊。将門の首は我が物」と観て節度使の下向を待つ。国香の嫡男貞盛は父討死の報に遺誡通り敵討を訴えて上聞に達し、朝敵追伐にと唐革の御鎧と小烏の御剣を下賜される。西国へは倫実を大将として（東国追討使は）4万6千余騎2月2日に都を発ち、15日富士の裾野清見が関に陣を張る。海道一の絶景に軍鑑清原滋藤が即興で「漁舟火影冷焼波／驛路鈴音夜過山」と綴り興を添える。将門方は貞盛秀郷攻めに宇都宮へ押寄せるが雲霞の如き敵陣に躊躇する。武蔵国へ向かう田原千晴は利根川の増水で渡せず、上流で馬を乗り入れると4千余騎が一斉に馬を乗り入れ全員対岸に着く。【君臣鏡】（上）西へと落ちる御厨を田原千晴が馬で追って呼び止める。御厨が田の畔の陰で自刃する所へ左脇腹に飛矢が射込まれ、千晴の郎党が首を掻く。国香の次男繁盛は下館に陣取り、3箇所に関を据え下総への通路を絶つ。坂上近高と藤原玄明は百姓の女房を旗本の御内室に仕立てて駕籠に乗せ陣所を通ろうとする。繁盛が詮議し、大将の実検に曝し二人の首を刎ねる。定世は「不比等の後裔武蔵権守藤原興世の一子19才、只今討死」と名乗って遠矢を蓑毛の如く受け立ち竦みに死し利根八郎が首を取る。御厨の別当多治経明は薄手で本陣に戻り将門に自害を勧めて切腹する。将門は怒って打って出る。（将門の弟）将為の手勢は皆討たれ、組み付く荒川五郎の首を掻くが、弟八郎が将為の草摺を上げ三刀刺し首を掻く。皆討死し将門一人70騎を切り、太刀も刀も折れ、大手を広げ捻じ首、人礫（ひとつぶて 人を小石のように軽々と投げること）で目を驚かす。貞盛は射手に紛れて強弓を放ち、将門の眉間の真中脳を砕いて首の外へ矢尻を白く射出す。将門は真逆さまに落馬し秀郷が首を掻く。検非違使親家は将門の首を受取り、東の洞院の大路を北へ渡し獄門に掛ける。将門の首は3月まで変色せず目を開き歯噛みした。行人が「将門はこめかみよりぞ切られける田原藤太が謀にて」と詠むと首がから／＼と笑い目を塞いだそうだ。（下 東京都立中央図書館所蔵本により補う。）その後首は空を飛び武蔵国の田へ落ちた。承平の頃近江に住む秀郷が勢田橋を渡ると、20丈程の大蛇が橋上に横たわり、秀郷は大蛇の背を踏んで上を越えた。怪しい男が秀郷の前に来て「この橋下に2千余年住む者だが、貴殿ほどの剛の者は見ない。多年悩む敵を討って頂きたい」と頼む。秀郷は承知し竜王は大に喜ぶ。深更に、比良の高嶺から松明2、3千程2行に燃やして島の様な物が竜宮城へ近づき、百足の化物であった。秀郷は5人張に15束の矢を引き固めて射るが、1、2の矢は立たず、矢の根へ唾を吐き3度射ると眉間の直中を射通し、松明は消えて百足は遂に倒れる。竜王喜び、秀郷は尽きない俵、尽きない巻絹など宝物を賜り、故に俵藤太とも言う。撞鐘は秀郷が都に帰ってから恩城寺へ献上された。（木村八重子）（2023.3）（参考）木村八重子「未紹介黒本青本」142、143（「日本古書通信」第1114、1115号、2022.6、2022.7） | ||||||||||||||||||||||||||
| Date Accepted: W3CDTF | 2015-01-14T11:59:40+09:00 | ||||||||||||||||||||||||||
| Extent | 1冊 ; 18cm | ||||||||||||||||||||||||||
| Material Type | Book JapaneseClassicalBook | ||||||||||||||||||||||||||
| Date Digitized: W3CDTF | 2014-03-28 | ||||||||||||||||||||||||||
| Title Transcription | トオガスミヘイアンジョウ | ||||||||||||||||||||||||||
| Source Identifier: NDLBibID | 000007310653 | ||||||||||||||||||||||||||
| Type: kotenType | 古典籍資料（貴重書等）-その他 | ||||||||||||||||||||||||||
| Call Number | 208-375 | ||||||||||||||||||||||||||
| Creator Transcription: NDLNA | トリイ, キヨミツ | ||||||||||||||||||||||||||
| Creator: NDLNAId | 00273795 | ||||||||||||||||||||||||||
Licensing
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