File:NDL10301409 男色太平記 3巻.pdf
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Summary
[edit]男色太平記 3巻
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| Author |
鳥居, 清満, 1735-1785 |
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| Title |
男色太平記 3巻 |
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| Publisher |
刊 |
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| Description |
広告・蔵版目録・近刊予告等あり 装丁 : 和装 |
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| Language | jpn | ||||||||||||||||||||||||||
| Publication date |
1771 明和8 [1771] |
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| Place of publication | JP | ||||||||||||||||||||||||||
| Source |
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| Title Transcription | ナンショクタイヘイキ | ||||||||||||||||||||||||||
| Call Number | 207-1708 | ||||||||||||||||||||||||||
| Creator | 鳥居清満 画 | ||||||||||||||||||||||||||
| Available: internet | 2017-03-14 | ||||||||||||||||||||||||||
| Subject | 黒本 | ||||||||||||||||||||||||||
| Date Accepted: W3CDTF | 2017-02-10T16:31:30+09:00 | ||||||||||||||||||||||||||
| Material Type | Book JapaneseClassicalBook | ||||||||||||||||||||||||||
| Abstract | 青本、合1冊、鳥居清満画、題簽は上冊の字題簽「湯尾峠／孫杓子／男色太平記（ゆのをとうけ／まこじやくし／なんしよくたいへいき） 上」のみ残存、『青本絵外題集』1（貴重本刊行会、1974.7）p.137に「中」の2枚題簽、東京都立中央図書館加賀文庫本に下冊とみられる字題簽あり。この様式は鱗形屋の2枚題簽で、題名上の臼の絵で卯年を示し、明和8年（1771）刊、各冊初丁枠上に「丸に三鱗」の商標もあり鱗形屋版。柱題「男色太平記上（中、下）」。東北大学狩野文庫本と大東急記念文庫本は各冊初丁枠上の商標が削去された鶴屋による求版後印本で、自版の別作品から戌年の題簽を流用して、おそらく寛政2（1790）戌年に題名部分のみ「男色太平記 上（中、下）」に改刻印行したのであろう。鶴屋版題簽の流用元作品は戌年（明和3[1766]）刊とみられるが今のところ未解明である。（内容）（上）越前国湯尾峠に『太平記』17、8巻にみえる瓜生判官の城郭跡がある。数十年後ここに草庵を結んだ曹洞宗の塵外和尚が道連れの色若衆に「正体を現し懺悔を」と言うと、白骨となり宮守（いもり）が1万匹も湧き出、蒼ざめた若法師が義鑑房と名乗って罪障懺悔の様を見せる。（以下14丁表まで、罪障懺悔の内容である。）新田義貞は金崎城に出、弟義介と義顕を杣山城へ遣わす。義鑑房は義介の子美童の義治の情を得たく、瓜生判官以下兄弟4人に新田の味方になるよう勧める。判官は弟の勧めで足利高経に背いて杣山に来、酒肴や引き出物を奉り人足500余人に兵糧を運ばせ鯖並宿まで迎えに出る。義介は喜び共に瓜生館へ入り、自分の白覆輪の鎧一領を判官に与え、判官も義介を初め大勢へ小袖を進呈する。足利高経から新田一族追討の御綸旨が届き、判官は翻心する。3500余騎の新田勢は判官翻心と聞いて皆落ち失せ200余騎となる。義介が瓜生兄弟を味方とし却って手勢を失ったと悔いると、義鑑房は「また兄達も味方に付く、一と月以内に義治公を大軍の大将とする」と言葉を尽くし、義介は子息義治を義鑑房に預けて金崎城へ帰る。義鑑房は今を盛りの15歳の義治が身を任せたので愈々命は新田殿に奉る心になる。（中）判官は足利高経に属し金崎攻めに討死を覚悟し、留守に淫乱せぬよう秘蔵の女空蝉の肘に宮守の血を塗る。義鑑房は空蝉を頼み賺（すか）して判官をまた新田方へ勧め込む。義鑑房は金崎へ内通して義貞と心を合わせるが、杣山金崎は手に合わず、金崎からの使い栗生頼方が50騎程で来る。今庄五郎入道は500余騎で落人を妨げに掛かるが、大力の栗生が鉄の疣を打った1丈の樫の棒で打ち、今庄の500余騎は微塵になる。新田方4000余騎、判官兄弟は義鑑房の2度の勧めで心を固め新田へ馳せ加わる。判官は天野民部之介を語らい、高師泰の印形を取って150人の人夫の札を300人と書き変え深山寺の関を易々と通り、杣山で3人兄弟喜び、義治を5000余騎の大将に湯尾峠に関を据え北国の道を塞ぐ。足利高経は3万の兵で金崎の義貞を攻める。大雪が積もった中、（湯尾に着いた寄手）高師泰勢3000余騎は評議区々で酒宴遊興に耽る。新田方は11月8日2000余騎で夜討ちし、討たれる者千余人半死半生無数で判官は有頂天、義治殿も御機嫌麗しかった。判官は足利高経が籠もる新善光寺城を攻め、高経は黒丸城へ逃げる。その冬義治は重い疱瘡を病み、義鑑房が丹精籠めて御守を認めて頂かせると一七日（いちしちにち）で元の麗顔となった。（下）歳末の寿に、新田義貞は金崎城で旅中の春宮一宮を慰める。船中に召した島寺の遊君袖の事は『太平記』に見える。判官兄弟4人（『太平記』では瓜生兄弟は総勢5人だがこの作品では曖昧で、ここの絵には4人しか居ない）の功で高師泰を攻め落とし、新善光寺城も落とし、義治勢は裂帛の如く、平泉寺や豊原の衆徒等が引き出物を捧げるが義治は浮かず「父上と一緒なら」と涙にむせび「早く足利を滅ぼし天下安平を願う」と言い、義鑑房瓜生兄弟等は発明な御大将と感動する。瓜生方は勝に乗って長追いし、諸葛孔明の八陣八門遁甲の死門で瓜生と兄弟4人は出られず皆切腹の時、義鑑房は3人の兄弟に義治公を頼んで返す。高師泰は判官と義鑑房を謀り易々と大難所の谷底へ取り籠め、東西の山上から数千騎が矢衾に掛け、判官も鎧脱ぎ捨て「心残りはない」、義鑑房「初めから義治公に擲つ命」と確認し合い、大肌脱いで十八の願文を唱え、念仏十遍唱え腹十文字に掻き切った。（ここまで罪障懺悔。）塵外和尚は昔の戦を目前に見、義鑑法師を回向して毘羅沙羅経の経文を書くと数万の宮守が消え失せ、経文の文字が宮守の穴へ入ると義鑑房が白衣二八（16歳）の美童と現じ白雲に乗り成仏得脱して西空に飛び去る。越前の湯尾峠に宮守が出て化けた話は『伽婢子』にあり知られている。越前国湯尾峠の茶屋では軒に大きな杓子を掲げ、疱瘡を軽くする守り札「孫杓子」を出す。また河内国岸の堂の観音は庭に炒り豆を埋めて祈る疱瘡の呪（まじな）いあり、近江国御多賀明神も御多賀杓子を出す。（木村八重子）（2023.3）（参考）『江戸文学辞典』に立項、作中明記の『太平記』巻17、18及び『御伽婢子』の「宮守の妖」に言及あり。『日本文学大辞典』第3巻（新潮社、1935）及び『増補改訂／日本文学大辞典』第5巻（同、1951）に立項あり。「『湯尾峠／孫杓子／男色太平記』について」（三好修一郎、「仁愛国文」第2号、1984.10）。「鳥居清倍・清満と『一夜船』―浮世草子の受容について―」（山下琢巳、「近世文芸」第43号、1985.11）。『江戸の絵本』4（校訂解説・三好修一郎、国書刊行会、1989.6）。「赤本・黒本・青本解題集稿（三）」（三好修一郎、「初期草双紙の翻刻・内容分析による近世期の子供の文化の研究」、2002.3所載） | ||||||||||||||||||||||||||
| Available: W3CDTF | 2017-03-14 | ||||||||||||||||||||||||||
| Source Identifier: NDLBibID | 000007311489 | ||||||||||||||||||||||||||
| Type: kotenType | 古典籍資料（貴重書等） - その他 | ||||||||||||||||||||||||||
| Alternative Transcription | ユノオトウゲマゴシャクシ ナンショクタイヘイキ | ||||||||||||||||||||||||||
| Creator: NDLNAId | 00273795 | ||||||||||||||||||||||||||
| Alternative Title | 湯尾峠孫杓子男色太平記 | ||||||||||||||||||||||||||
| Date Digitized: W3CDTF | 2016-02-26 | ||||||||||||||||||||||||||
| Creator Transcription: NDLNA | トリイ, キヨミツ | ||||||||||||||||||||||||||
| Extent | 1冊 ; 19cm | ||||||||||||||||||||||||||
Licensing
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