Commons:SVG変換

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ウィキメディア・プロジェクトのウィキで用いられているメディアウィキというソフトウェアはSVGを扱うことができます。

SVGの利点:

  1. ピクセルからなる画像(ラスタ画像)ファイル形式ではないので、画質の劣化なしにどんなサイズにでも伸縮可能です。
  2. ラスタ画像と違って編集方法がかなり分かりやすいので、よりウィキの編集に合っています。
  3. ウィキメディアプロジェクトは自由なコンテンツを提供するという目的を持っています。編集しづらいラスタ画像は「自由」ではないのでSVGは重要です。

SVGの欠点:

  1. 技術的な質が不十分であるSVG画像による問題は時々さらに深刻な問題をも引き起こし、その害を抑えるためにSVGの描画時間に制限が設けられてきました。
  2. サーバーはSVGのすべての機能を描画することはできないため、生成されたPNGはときに作者が意図したものではなくなることがあります。

SVGには欠点はありますが、劣化しない画像形式の使用を推奨するのはいいことで、SVGを用いた代替画像を提供し、皆にこの形式を使うのを勧めるのには利点があります。ラスタ画像をSVGに変換するのを依頼するには、{{Convert to SVG}} ラベルを画像の説明ページに加えてください。

TIPS: Inkscapeは手持ちの、またはアップロードされているラスタ画像からSVGファイルを作成するのにとてもよいソフトです。SVGへの変換を行うには、Inkscape上でラスタ画像を選択した状態で「パス(P)」メニューを開き、ビットマップをトレース(T)...をクリックするか、または「Shift + Alt + b」のキーボードショートカットを使ってください。

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旗はすべてのウィキメディアプロジェクトで大量に使われていますが、最初にそれらをSVGバージョンと置き換えることが必要とされました。なので基本的に次のステップを踏む必要があります。

  1. 画像を置き換えたいプロジェクトの方針でその変更が必要とされているかどうかを確認してください。もし必要とされていない場合は、そのプロジェクトで変更を加えるべきではありません。好みによる論争があるときはプロジェクトの方針によって決まります。もし方針が無い場合や方針が分からない場合は、最初に聞いてください! ある程度、古い版が含まれている完全で間違いの無い正確な履歴が必要とされているので、ウィキニュースはこれを必要としないプロジェクトのひとつです!
  2. Category:Flagsを見て、興味のある国・都道府県・市町村などの旗を決め、コモンズにそのSVGバージョンがすでにあるかどうかを見てください。
  3. もしSVGバージョンがない場合は、https://openclipart.org/ に行くか、自分でその旗のSVGバージョンを(例えばInkscapeを使って)作成し、コモンズにアップロードしてください。
  4. その旗のピクセルからなるバージョンの画像説明ページに {{Vector version available}} テンプレートを使って、SVGバージョンが存在するということなどを書いてください。これによってSVGバージョンのほうが役に立つものであればそれを使うことを示します。
  5. 誰かやプロジェクトが、その画像を必要とするならば、画像を置き換えるまで待ちます。その画像が見つけられたり置き換えるかどうかを決定するのには時間がかかるので、数ヶ月かかることもあります。
  6. Special:GlobalUsage に行き、ピクセルバージョンの旗の使用状況を確認してください。記事中の画像へのリンクをSVGバージョンへと変更し自分のプロジェクトを始めてください。変換作業は大変な作業なので、他の人に協力を依頼するということも考慮に入れておいてください。
  7. 以前のピクセルバージョンがもう以降使われないことが確かならば、管理者はいらなくなったものを削除できますが、すぐにする必要はありません。

ボット

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ウィキで働いている多くのBotはこの作業をする能力がとてもあり、Botの運用者には手助けしたいととても思っている人が多く、彼らの怪物 (Bot) を見せびらかしています。必ず各プロジェクトの井戸端で利用可能ならBotの手助けを求めてください。また、多くの、全てではないにしろ、Botの運用者は習慣的にこのメーリングリストを読んでいて、依頼は特にここでするほうが良いかもしれません。Botが全てのウィキペディアの画像を置き換えるのに、多くの要因にもよりますが、数時間からもしかしたら1日かかるかもしれません。人間がこのことをするとかなりの期間がかかり、終わったときには悪い雰囲気になります。

Botは運用されている全てのプロジェクトで特別な許可が必要で、その許可はBotがするそれぞれ違った作業ごとに与えられているということを覚えておいてください。全てのプロジェクト、Botの全ての使い方に対しての許可はありません。全てのプロジェクトでBotを運用するということは、方針が決められているウィキの方針に違反した場合、BotやBotの運用者が緊急措置としてすべてのプロジェクトで投稿ブロックを受けるということになりやすいです!

注意

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PNG画像をより質の低いSVG画像、もしくは実際には不正確なものと置き換えるのには不満の声がありました。特に後者は百科事典のプロジェクトでは許容できないものです。置き換えられるものを不要なものとする前に、置き換えるものの質は元々のものと同じまたは優れているということを完全に確実にしてください。

PNG画像は代替となるSVG画像が利用できるようになったとたんに一斉に削除されるべきではありません。画像の説明ページに {{Vector version available}} タグを付けるだけで十分な場合が多く、適切であれば作者によってSVGバージョンに移行されます。

制限

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描画に関して、MediaWikiのSVGのサポートには重大な制限が設けられています。

  1. markerタグ (<marker>) は正確にサポートされておらず、例えば矢印は表示されません。
  2. Text flow (<flow...>) はサポートされていません。代わりに<text>を使ってください。

SVG画像をアップロードするときはこれに加えてPNGバージョンもアップロードするほうが良いかもしれません。

これらや他のバグはlibrsvg (GNOME) bugzillaに報告するべきで、画像例にはCategory:Pictures showing a librsvg bugタグを貼ります。

よくある質問

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SVG画像はどのくらいの大きさがいいですか?
画像ページを見たときにどのくらいの大きさで表示されるかだけにしか影響しないので、画像の絶対的な大きさはそれほど問題ではありません。ファイルサイズは画像の寸法には関係しません! この画像は、画質やファイルサイズの変化なしに、自由に拡大したり縮小したりできます。推奨される画像の幅は600pxくらいだということを頭に入れておいてください。画像を等倍で見たとき、600-800pxの幅だとちょうどよい大きさで見え、拡大や縮小することなしに画面の大きさと画像の全体の大きさを合わせられます。
Inkscapeではどのように画像の大きさを変更するのですか?
そのままでは画像の大きさはA4になっています。これを大きくしたり小さくしたりするには、画像の大きさにしたい寸法で長方形を作り、それを選択します。そして「ファイル(F)」→「ドキュメントの設定(D)」をクリックし、「カスタムサイズ」の中の「ページを選択オブジェクトにフィット(F)」をクリックし、OKをクリックします。このあと「サイズを決めるための」長方形は削除してもかまいません。他の形状は用紙に収まるように移動したり大きさを変えたりしてください。
文字が四角になったり、ウィキペディアにアップロードにしたらまったく見えなくなります!
いくつかのInkscapeのテキストの機能はウィキペディアのレンダラではサポートされていません。テキストのオブジェクトを選択し、「パス(P)」→「オブジェクトをパスへ(O)」をクリックします。テキストがパスに変換されます。プレーンSVGで保存し、ファイルをアップロードしなおしてください。
矢印・ダッシュが四角になったり、ウィキペディアにアップロードにしたらまったく見えなくなります!
いくつかのInkscapeのストロークの機能はウィキペディアのレンダラではサポートされていません。そのようなオブジェクトを選択し、「パス(P)」→「ストロークをパスに変換(S)」をクリックします。ストロークがパスに変換されます。プレーンSVGで保存し、ファイルをアップロードしなおしてください。
どのようにして透過の背景を取り除くのですか?
そうする必要が本当にあるのでしょうか? 大抵は無いです! ウィキペディアのレンダラはSVGファイルを、表示用の白い背景を付けPNGに変換します。ネイティブにSVGの透過をサポートするブラウザは画像を通して背景色を表示しますが、その色は白です! 画像の背景を透過にしておくことは、背景に大きな白い四角が出ず他の色の背景色が表示され、後でその画像を編集する人にとっては良いことです。しかし、本当にその画像に特に背景色を必要とするならば、画像の大きさと同じ大きさの長方形を作り、好きな背景色をつけ、そして、「オブジェクト(O)」→「Lower to Bottom」をクリックしてください。画像を保存して、solidな背景色にしてください!
フォントによっては正しく描画されません。このサイトのレンダラではどのフォントがサポートされていますか?
Meta:SVG fontsにリストがあるのでご覧ください。

関連項目

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  • Commons:CommonsProject Insigniaですべての勲章の外観を調整しています。
  • Commons:ツール:ウィキメディア・コモンズの日常作業を効率良くする便利なツール機能。
  • ウィキペディアのページ「SVG」に詳しい説明やリンクがあります。