File:JR貨物【 鉄道代行船舶輸送 】岡山新港高島埠頭--⑦.jpg

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日本語: 三度目の移転で広大な敷地と、完全に隔離され夜間留置の安全性が高まった岡山市東区にある 「 岡山新港高島埠頭 」 で、JR貨物所有の12ft形コンテナを船舶代行輸送する風景。

停泊している内航船で、北九州港へ一日一往復していた。

内航船の横に設置されたクレーン車で吊り作業を行い、コンテナの敷地内の移動は、二台の10t級フォークリフトで行う。

========【 総 括 】========

2018年 ( 平成30年 ) 7月5日 ( 木 ) から岡山県や広島県及び、山口県内の各地で発生した 「 平成30年7月豪雨 」 の影響により、三県内の山陽本線で複数個所において、線路喪失を含む大規模な輸送障害が三ヶ月以上にわたり発生した。

これに伴い、元々岡山県内の拠点となっている 「 JR貨物岡山(タ) 」 が今回の輸送障害区間では、事実上の東側の終着点駅となり、この影響で福山通運の30ftコンテナのみを一列車貸切っている 「 福山レールエクスプレス号 」 積載の全コンテナを始め、全国からの九州地区向けの大口宅配や冷凍などで大量に扱われていた20ft及び、30ftの大型コンテナを全て 「 岡山(タ) 」 で臨時に取り扱うこととなった。

「 岡山(タ) 」 ではこれらの大型コンテナを最優先輸送させる為に、広島や山口へのトラック代行輸送する臨時便が一気に集中し、荷役能力の逼迫となってしまった。

また岡山県内の水島臨海鉄道の拠点コンテナ駅である 「 東水島駅 」 への関東からの定期列車は、本来はこの 「 岡山(タ) 」 で一部のコンテナの取り卸と、機関車を付け替えてから 「 東水島駅 」 へ中継輸送していたので、この関東便に関してはさほど問題は無かったが、 通常の 「 東水島駅 」 から 「 岡山(タ) 」 で中継して九州向けのルートが絶たれてしまった。

この打開策として、 「 東水島駅 」 ~ 九州向けの入出荷ルートと、近隣の 「 姫路貨物駅 」 や 「 神戸(タ) 」 での置き去り気味で滞留し続ける12ft形5tコンテナ ( 私有コンテナを除く ) の輸送を確保するために、船舶を利用した 「 災害時の鉄道代行輸送 」 ルートとして、中国地区としては初めてとなる福岡県 「 北九州港 」 までの船舶輸送が始まった。

担当港は、「 東水島駅 」 の最寄港となる 「 水島港 」 を利用すれば一番効率もよく、また駅から港までの輸送費も抑えられるが、当初予想されていた約四ヶ月もの期間を一貫して使用できる用地の確保する見通しがたたず、緊急暫定的処置として、初日の7月18日 ~ 約一週間程度の短期間を、地元の水島港 ( 実地港区は不明 ) で取り扱うこととなった。

7月下旬からは、荷役埠頭敷地や荷役設備の受け入れ準備が整った、東水島駅から陸路で約30キロ離れた岡山市南区の 「 岡山港福島埠頭 (ゲートも無く出入り自由地区) 」 で、8月31日までの期限付きで着地港の変更無く 「 水島港 」 から引き継がれてた。

更に9月1日からは、積み残しや陸路の輸送待ちで安全に夜間でも留置できる設備の確保として、荷役埠頭がフェンスで完全に区画管理されて専用使用できる、陸路で約三キロ離れた河口対岸の岡山市東区にある 「 岡山新港高島埠頭 」 へ、再度移転して一連の代行輸送が最終日となる、9月28日の下り便の出航まで続いていた。
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