File:藤森平司（ふじもり へいじ）.JPG

大学ではオープンスクール型学校建築を学び、卒業後には教員養成大学で小学校の教員免許を取得、日野市で小学校教師となり主に低学年を担任。

建築と教育の専門性は、保育園設立へとつながり、７９年には八王子市に「省我保育園」を開園し、そのとき基本設計も手がける。

育てるのは子どもだけに留まらず、保育士を養成する保育専門学校では保育原理を、また看護婦を養成する看護専門学校では教育学を教えてきました。

９７年には多摩ニュータウンに、２園目となる「せいがの森保育園（子育てセンター併設）」を開園。

その頃、日本の社会は多子社会から少子社会へと変わりつつあり、自立できない子や他の子どもと上手に関われない子の存在が目立つようになりました。

そこで「関係性発達」をキーワードとし、「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」に基づき、「環境」を通した乳幼児期の教育と養護（ＥＣＥＣ）の提案を始める。

そして子ども自ら働きかける人的環境（子ども同士の関わり）、物的環境（子どもの興味関心を引き起こす遊具教具）、空間的環境（子どもの発達に合わせた空間づくり、ゾーニング）を園が整えることで、子ども同士が発達を促し合い、生きる力を身につける「21世紀型保育」を提唱し保育園幼稚園はもとより学校や行政、企業からも注目されるようになりました。

2002年には保育環境研究所ギビングツリーを立ち上げ「MIMAMORU」（見守る保育）という考え方をセミナー等で伝えています。

2007年には東京都新宿区に新宿せいが保育園を開園し全国各地から多数の見学者を受け入れるています。

現在、３園の統括園長をつとめながら、保育団体の研究委員等も歴任しております。

著書に『やってあげる保育から見守る保育へ』『さんすう・こくごのはじまり』（以上、学研）『21世紀型保育のススメ１－５』『DVD21世紀型保育のススメ１－５』『学びのデザイン』（以上、世界文化社）他多数あります。

講演や著作活動を通して今の時代に必要な保育・教育の考え方を全国へ発信しています。